エイズ研究センター
2026年5月15日
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概要
室構成
職員・研究ラボ/チーム構成
メッセージ
2024年4月、前身の国立感染症研究所単一施設の最終年度より当センターを預かりました山本と申します。
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、後天性免疫不全症候群(エイズ)の原因病原体であり、最も代表的なヒト持続感染(ウイルスが一定期間中に体内より排除されず、恒常的な産生が続く)ウイルスです。
1981年のエイズ初報告、1983年のHIV-1ウイルス同定以後の天文学的な努力により、本邦研究者らも尽力しての抗HIV薬開発、その後の多剤併用療法導入により、加療の場合にはようやく致死的な疾患ではなくなりました。しかし、投薬治療は持続感染の大きな母体の削減にはストレートに至らず、薬剤中断は極めて高い確率でウイルスリバウンドと病態の進行を起こします。したがって服薬継続は必須であり、また薬剤耐性の問題は剤形の進歩にかかわらず継続します。
さらに免疫応答の中心軸を破壊するというウイルスの諸般の振舞いの特殊性により、通常奏功するワクチン系モダリティの作出・実用化が特筆すべきレベルで困難であり、従前と根本的に異なったアプローチが何重にも求められている現況です。
すなわち、HIV感染症克服への道程は、SARS-CoV-2/COVID-19への基礎・臨床・社会医学を包含した全世界的対処によって得られた理解や長足の進歩とも異なった固有の険しさがある、というのが現状です。このことは、代表的なデータベースで検索した時の報告論文数が両者ほぼ互角である(Pubmed、”COVID”: 50万報、”HIV”:46万報、2026/5)ことからも示唆されます。
エイズ研究センターでは、このような現代的なHIV・レトロウイルス関連の潮流を勘案しつつ、先端生物学および単一部局に発した多階層の制圧アプローチ実績を基盤として、当センター発で新しいHIV・エイズ制御手法を創出し、敷衍することに繋がるアプローチを取って参ります。トップダウンでなく、ボトムアップの創発知を生み出す形で、取り組みます所存です。
令和8年5月14日
山本 浩之


